相続税務

相続と向き合う。

もし自分の両親や配偶者に不幸が起きたら。そんなことを考えるのは不謹慎かも知れません。しかし、人間には寿命があります。
いざ相続が発生すると、予想以上に気忙しい日々が続きます。関係各所への連絡、ご葬儀、そして四十九日法要。喪に服してしばらくすると、所轄税務署より一通の書面が届きます。

「このたびの____様のご逝去に対し、謹んでお悔やみ申し上げます。」
形式的なお悔やみ文に続き、
「さて、遺産の総額が(中略)10ヵ月以内に相続税の申告と納税が必要になります。」そして、「ご不明な点は、税務署へ連絡ください」。 残り数ヶ月のうちに、相続税申告そして納付を完了しないといけない、この現実と直面します。

「相続税申告」は「外科手術」と同じ。

近年の税制改正により、相続税申告のハードルが大幅に下がりました。しかし、誰に相続を相談すればよいのか?どの税理士に相続税の申告を依頼するのか。
 
医師は内科、耳鼻科など専門科目を持っており、外科の手術を、内科の医師が執刀することはありません。さらに手術は、執刀医のほか、助手、麻酔科医、看護師などチームで行います。私たちの業界に照らし合わせると、税理士は、個人や親族経営の小規模事務所が圧倒的多数なので、相続の申告(手術)も年数件程度なのが実態です。やはり、手術も相続も、経験の豊富な専門医(税理士)に任せることが不可欠なのです。

遺産分割、そして申告。

「相続」のことを「争族」と言うことがあります。相続税も大きな問題ですが、誰が、何を、いくら相続するのか、遺言がなければ、なおさら相続人間での摺り合わせが大切になります。そして金額が少額であるほど、争いが多いとも言われています。このような精神的負担が大きい遺産分割協議について、税金の計算だけでなく、親身になって考えてくれる税理士と出会うことが本当に大切なのです。大手税理士法人の一従業員でもなく、経験の浅い個人開業者でもなく、「どんな相続でもまとめあげる」経験と馬力ある税理士が何といっても心強いのではないでしょうか。